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おしゃれで実用的! Killigraph 瀬川卓司さんの紙雑貨アイデア

2009年11月02日16時01分
エディトリアル・デザイナーとして活動しながら、カードやステーショナリー、ウォールステッカーなど、主に紙を使った作品の本を多数企画、編集している“Killigraph(キリグラフ)”こと瀬川卓司さん。自らもポストイットをさまざまな形に切り抜いた作品「切りグラフ付箋」をはじめ、紙など身近な素材で作る、実用的なアイテムを次々と考案。おしゃれで、かわいいアイテムがいっぱいの著書『アンティーク・きりえスタイル』も好評な瀬川さんに、手づくりをはじめたきっかけや楽しみなど、いろいろなお話を聞いてきました。

Killigraph 瀬川卓司さん/Takuji Segawa

エディトリアル・デザイナー
雑誌、書籍のデザインを中心に、企画、編集まで幅広く手がける。これまで企画、編集、デザインを手がけた書籍に『プチすいぼくーやさしい水墨画入門』(小林東雲・著/廣済堂出版)、『手づくり文房具 自分スタイルにあわせるオリジナル・ステーショナリー』(宇田川一美・著/池田書店)、『封筒でつくる手づくり文房具』(宇田川一美・著/東京地図出版)、『かわいい、ちいさな、手づくり雑貨 はじめてのウォールステッカー』(CHIKU・著/BNN新社)などがある。著書『アンティーク・きりえスタイル』(飛鳥新社)を今年10月に発刊。書籍以外に商品化した作品もあり、「切りグラフ付箋」※と、貼ってはがせるウォールステッカー「インテリア・スティッキー」は『PAPER-ARTS』にて購入可能。
※「切りグラフ付箋」とは?……江戸から明治時代に流行した立版古という錦絵をジオラマのように組み立てる庶民の遊びを現代風にアレンジ。ポストイット=付箋を人間や動物など、いろいろなかたちに切り抜いた作品。

ホームページ:http://killigraph.com/

「立版古」のアイデアから偶然生まれた「切りグラフ付箋」


新刊『アンティーク・きりえスタイル』で提案しているカード。
―エディトリアル・デザイナーを本業としている瀬川さんが、手づくりをはじめたきっかけは?

実用書っていうと手芸系しかないのかなと思ってたんですけど、以前、『やさしい切り紙』という本のデザインをしたときに、工作的なものもありなんだと知ったんですよ。それで、雑貨デザイナーの宇田川一美さんに製作のほうはお願いしつつ、『手づくり文房具』の本を企画したんです。宇田川さんが昔から手帖にコーヒーフィルターをつけたりして、自分流にカスタマイズしているのを知っていたので、彼女なら可愛くて使いやすいアイテムが作れるのでは、と。それで身近な紙や封筒とかを使いながら、簡単に作れるステーショナリーを紹介する本ができあがって。それが2008年。自分でもその頃、付箋を人の形に切る「切りグラフ付箋」というのを思いついて、少しずついろんなものを作るようになっていった感じですね。

―最初の書籍ではプロデューサー的な役割が大きかったわけですね。それとは別に「切りグラフ付箋」をはじめたきっかけは何だったんですか?

偶然なんですよね。「切りグラフ付箋」は、江戸から明治時代に流行した立版古をアレンジしたものなんですけど、その立版古を見つけたのが、『笑点』に出ている、林家たい平さんの本をデザインしたとき。本のおまけとして、『笑点』の舞台を切り取って作れる「組み上げ」というキットみたいなものを収録したんです。その「組み上げ」のことを関西では「立版古」というんですけど、すごくおもしろいなと思って。それで、何かを切り抜いて立てられないかなと考えていたら、ボトルガムについている付箋が目の前にあったんです。うすい緑色の小さな付箋。あれを切ってみたらうまくいって、「ああ、これだ」と思って。

―へぇ~、そうだったんですか! あのガムの付箋、けっこう小さいですよね?

だから最初に作っていたものは、すごく小さいんですよ。まず手近にあったモデルのアイコンを出力して、それを付箋に貼って切り抜いたらおもしろいものができたので、そこからいろいろ作りはじめたんです。最初は写真を切って立てたら面白いかなとか、いろいろ考えたんですけど、写真は既にやっている人もいて。だったら写真よりもシルエットにして、カラフルなほうがおもしろいかなと。

―それが、「切りグラフ付箋」として確立されたわけですね。モチーフはどんなふうに考えているんですか?

「切りグラフ付箋」では、人の形を作ることが多いので、ポーズとか、シルエットがおもしろいものを探すんです。で、これはおもしろいはず、と思って作ってみるけど、シルエットにしちゃうと意外とおもしろくなくなっちゃうものもあるんですよ。例えば、映画だと『ロボコップ』とか。絶対おもしろくなる、と思って作ってみたら、実際はイマイチで。一番ひどかったのが、『羊たちの沈黙』のハンニバル博士。シルエットにしたら、なんの特徴もない普通の人になってしまったという(笑)。


さまざまな人のシルエットをモチーフにした「切りグラフ付箋」。カラフルな色合いも付箋ならでは。商品として販売も。

―なるほど(笑)。それにしても、「切りグラフ付箋」は色合いもかわいいし、動物も形がすごくリアルですよね。

動物は図鑑をもとに、アレンジを加えて作っているんです。動物ものを作るときは何度も図書館に通いましたね。

―だからリアルなんですね。ところで、著書『アンティーク・きりえスタイル』では、付箋は使ってないけれど、同じように紙を切るというスタイルで、カードとか、実用的なものの作り方を提案されていますよね。やはり紙という素材にこだわりが?

「切りグラフ付箋」もそうなんですけど、もともとの立版古も紙のジオラマみたいなものなので。プラモデルはプラスチックだから大変ですけど、紙で同じようなものが作れたら簡単でいいなと、ずっと思っていたんです。ジオラマというと男っぽいけど、女性は女性でドールハウスとか、けっこうミニチュア化したものが好きだと思いますし、それが紙でできると簡単で、いいのかなっていう。

本で紹介しているアイテムも、切りグラフ付箋の延長線上でいろいろできあがってきた感じはありますね。以前も、建物を平面で作り、付箋と組み合わせたジオラマ的な「アーキ切りグラフ」というものをつくっていました。ほかにもピリっとめくれるサプライズカードは昔から作っていて、ふだんから紙ものは研究していたので、今回の本にも反映できたかなと思います。


(左)家の形をしたものを集めているという瀬川さん。そのコレクションの一部。
(右)いろいろな種類のスタンプを手づくりアイテムに活用。

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