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自由なアイデアで楽しむ、『刺繍カフェ』にようこそ!―artist in 矢崎順子さん

2007年12月07日03時01分
銀座という都会の真ん中にある、オシャレで落ち着いたステキなギャラリー『artist in』。このギャラリーのオーナーでもあり、お茶を片手にステッチを楽しむ、大人気のワークショップ『刺繍カフェ』を主宰しているのが、今回アトリエ訪問させていただいた矢崎順子さん。矢崎さんに『刺繍カフェ』をはじめたきっかけや楽しみ、今後のことなどについて、たっぷりと伺いました。

矢崎順子さん/Junko Yazaki

『artist in』オーナー、『刺繍カフェ』主宰。
2001年から銀座にあるギャラリー『artist in』 を経営。さまざまな若手アーティストの作品や情報を発信しながら、2005年からはワークショップ『刺繍カフェ』もスタート。現在は、ギャラリースペースに限らず、ハンドクラフトを中心にイベントや商品の企画やコーディネートを手がける。
著書に『ちくちく気ままにステッチ!刺繍カフェ』(宝島社)『刺繍カフェへようこそ』(文化出版局)がある。

多くの人に作品を見せる機会をつくりたかった


『artist in』で開催した「ボタン展」に展示された作品や、
矢崎さんが日ごろから集めている、かわいいボタンの数々
―まず、『artist in』をはじめたきっかけは?

一番シンプルな理由は、両親がギャラリーをやっていたこと。自分でもギャラリーというスペースを持つことは、とても自然なことだったんです。中学、高校と美大付属の学校に通っていたので、まわりに何かを表現している人たちがたくさんいて、そういった人たちから刺激や影響を受けることが多かったですね。作品ももちろん好きだけれど、なぜそれをつくったのかとか、どういう方法でつくるかなど、作者と話す時間や体験の方にとても魅力を感じていました。

なので、自分がギャラリーを持つときには、そこにアーティストがいてコミュニケーションが出来るような空間になったらいいなというイメージで『artist in』という名前をつけました。

―プロデュースという立場を選んだのは?

高校を卒業した時点で、絵の才能はないってことはわかっていたので(笑)、まだ明確じゃなかったんですけど、自分が作る側で発信していくのは難しそうだと感じてたんですよね。同時に、美術の中・高時代の友人たちが成長していったり、新しく知り合った友達にアーティストの卵が増えてきたので、作品をつくっている子たちを集めて、大学のときに既に展覧会などを自然に企画しはじめていました。そういうことを繰り返すことが、『artist in』というスペースにつながっていきました。


「とりあえず何でもやってみること」という矢崎さん。
こちらはミシン刺繍による試作品
―そこから『刺繍カフェ』に辿り着くきっかけはどんなことだったのでしょうか?

『artist in』ではスタートした頃からギャラリーとしてテーマを掲げ、テーマごとにアーティストを集めてグループ展をしていたんですね。たとえば、『星の王子さま』といった物語や、「バッグ」や「帽子」というアイテムを決めて、そのテーマにそって、いろんな表現の人たちが発表をするという。

そんな中でひらめいて開催したのが「ブックカバー展」だったのですが、それが刺繍カフェにつながるきっかけでした。ギャラリーまで来る人は、アートに興味のある一部の限られた人だけで、もったいないなとずっと思っていました。ギャラリーの中だけではなく、私の方から外に出て、もっと作品を見せる機会があれば……と考えたときに、「身につけるものに作品をのせたら良いのでは?」と思ったんですよね。たとえば、ステキなブックカバーを目の前で開いている人がいたら、絶対気になるだろうなって。

それで持ち歩ける作品=「ブックカバー展」となって。素材も、紙、布、革などいろいろできますし。「ブックカバー展」は反響もよくて、手作りが好きな人や手芸好きな人たちを通じて一人歩きしはじめて、もう10回以上開いています。今年の秋にも開催する予定になっているんですよ。

―では、「ブックカバー展」をきっかけに、『刺繍カフェ』が具体的に動きはじめたんですね。

「ブックカバー展」のポスター


ええ。「ブックカバー展」で刺繍糸の会社に協力をして頂いたことをきっかけに、刺繍糸というものを大人になってからちゃんとみたんですけど、刺繍糸が465色もあって、その糸は、自分の記憶していたのとは全く別物で、すごく大きな衝撃を受けたんです。こんなにきれいな糸を使ったら、すごい作品ができるんじゃないかという可能性を感じて。

そこで、私と同じような気持ちになってもらうにはどうしたらいいかと考えたときに、目の前にカフェがあったんですよね。もともとカフェで友だちやアーティストとお茶するのは日常だったので、カフェで刺繍の話をみんなに報告したり、刺繍糸を見せたりもしていたんですよ。自分の好きなカフェもたくさんありましたし。その状況があまりにも自然で、「これなんじゃないかな」って気がついたとき、ちゃんと企画にして、カフェにも納得してもらい、みんなが協力して自分たちが楽しめる状況をつくるというのが一番だと思ったんです。

あと、世の中の流れも手仕事に向かうようなタイミングだったみたいで、カフェでお茶をしながら編み物を楽しむ「ニットカフェ」のコンセプトがアメリカから日本にやってきた時期と、『刺繍カフェ』をはじめたのがほぼ同時だったんですよ。

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