はじめて使った家庭科のお針箱や、お母さんが使っていたラタン製のかご。
いろいろな道具を全部納めた大きなウッドバスケットや、その時に使うものだけを入れた小さな缶。
一人ひとりのお裁縫箱は違っても、慣れ親しんだ道具や材料が詰まったお裁縫箱は、針仕事になくてはならないパートナーです。
今回は、イラストレーターとして、また刺しゅう作家として活躍中の石井寛子さんから、愛用のお裁縫箱にまつわるお話を聞かせていただき、おすすめのグッズについてうかがいました。 おすすめグッズの紹介はこちらから>>
石井寛子さん刺しゅう作家・イラストレーター。2002年から刺しゅう活動CAHIERを開始。刺しゅう雑貨のデザイン、製作の他、書籍・雑誌等の挿絵、展示会や刺しゅう教室などで活躍中。漱石と映画と猫が好き。
ホームページ:http://cahier.main.jp/
● 今愛用されているお裁縫箱について、お聞かせください。
小学校を卒業以来、市販のソーイングセットのようなお裁縫箱は持ったことがなくて、道具はいつもかごや箱に入れたりしていました。このお裁縫箱ができたのは、一時期凝っていた消しゴムハンコの材料を入れようとカルトナージュの本を見て、いろいろな箱を作ったからです。試作品として作った箱が愛着のわくお裁縫箱になりました。

愛用のカルトナージュのお裁縫箱。
中には靴型ピンクション、木製糸巻き、鉄製はさみ、金属製レリーフ小箱などが入っている。
● お裁縫箱の中には、かわいい道具がたくさん入っていますね!
実用的だけではなく、使っていて楽しい道具が好きです。ピンクションはカルトナージュのお裁縫箱に合わせて作りました。アンティークショップで買った鉄製のはさみは、小鋏ほど小さくなく、大鋏よりは小回りが利いてお気に入りです。握り部分にサテンのリボンを巻いて、絹糸で作ったタッセルをつけてみました。エンボス加工された鹿の絵柄が浮かび上がる金属製の箱は、アンティークショップで買った日本製です。糸や目打ちを入れて、お裁縫箱の中にしまってあります。

石井さんの作品。ベッドルームのふたをあけると、お人形がおやすみ中。
● お気に入りの便利な道具を教えてください。
熱転写ペンシルです。このペンシルを知る前は布に直接、水性チャコペンで描いて水をかけて消したりしていました。熱転写ペンシルなら、トレーシングペーパーで写した図案を布の上に置いてアイロンをかければ転写できるので本当に便利です。鉛筆削りで芯の太さが調整できるので、見せたくない線は細く、見えないところは太くと使い分けができます。私の刺しゅうはイラスト刺しゅうで、ちょっとしたラインの違いで雰囲気が変わってしまうので、紙に描いた絵とほぼ同じ図案が写し取れるのが魅力です。
次のページでは、通信販売カタログ「手づくりタウンNews」から石井さんに選んで使ってもらった道具のご紹介をします。>>
石井さんの作品が掲載されている雑誌
ステッチidees vol.14
模様替えの季節にぴったりのインテリア刺しゅうから、毛糸を使った流行柄のキャンバスワーク、こぎん刺しのかわいい雑貨、クリスマスモチーフ刺しゅうまで、秋から冬にかけて楽しみたい刺しゅうのアイディアが満載! 北欧生まれのツビスト刺しゅうの詳しい刺し方や、クロスステッチがきれいに刺せるコツなど、基本テクニックも写真プロセスでわかりやすく解説しています。実物大図案がサイズアップして、ますます便利に。好評の通販BOOK「飾って使えるステッチ雑貨」、綴じ込み付録「ヨーロピアン図案集」付き。
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